ファミリーキャンプで選ぶコンロは利便性と経済性が重要｜おすすめ8選

最近ではBBQコンロを持って行くキャンパーが減ったように感じます。原因は３つあると考えています。

• 炭が必要になる
• 荷物がかさばる
• 準備に時間がかかる

そこで今人気が高い加熱機器はガスコンロとバーナー。ガス缶を差し込むだけで着火するため準備が圧倒的に簡単。ただ一つ注意点がある。ガスコンロやバーナーの燃料には種類があります。自宅にあるガス缶が使えると思い購入したけど、種類が違うため別のガス缶を購入しなければならなくなるというケースもある。ガス缶には種類があることに私は正直衝撃を受けました。

家族は安全なコンロを使って事故なく快適なキャンプを過ごしてほしいと思います。

加熱機器の種類

キャンプでの醍醐味の一つであるキャンプ飯に欠かせない道具は加熱機器。一般的な加熱機器は皆さんが自宅でも使っているカセットコンロ。CB缶というガス缶を差し込んでつまみを回すだけで着火する便利な道具ですよね。

キャンプで使う加熱機器はカセットコンロだけではありません。ここでは3つの加熱機器を紹介していきます。

　カセットコンロ

一家に一台はある一般的なカセットコンロ。自宅での焼き肉や鍋料理のほか、キャンプでも活躍します。「キャンプでカセットコンロは使いたくない」と思っている方も多いかもしれないが、最近ではBBQコンロをキャンプ場に持参するキャンパーを見かけることがなくなり、カセットコンロが主流になっている。

BBQはBBQコンロを使うものと考えている方からすればキャンプ感に欠けるが、BBQコンロは炭を用意する必要があり荷物がかさばる。肉が焼ける火力になるまでに時間がかかるため、限られた時間の中で楽しむキャンプにはカセットコンロが向いていると言える。

　ツーバーナー

カセットコンロの2口版をツーバーナーと言う。カセットコンロとの大きな違いは2口あるので同時に調理が楽しめること。朝食ではコーヒーのお湯を沸かしながらホットサンドを作ることもできる。夜はカレーをコトコト時間をかけて煮込み、飯ごう炊飯を使って米を炊くこともできる。

1番の特徴は同時に2つの調理ができること。凝った料理を楽しみたい場合には重宝すること間違いないし。逆に、ソロでのキャンプでは必要ない。家族でも使い方によっては必要ない場合があるためどんな料理をするのかを考えて購入を検討したい。

　シングルバーナー（一体型・分離型）

シングルバーナーとはアウトドアで手軽にお湯を沸かしたり、料理を作る時に使う1口コンロ。軽量でコンパクトに収納できるためソロキャンプやバックパックキャンプにおすすめ。

シングルバーナーの燃料はガスとガソリンがあり、形状には2種類ある。

• 缶に直結する「一体型」
• ホースをつなげる「分離型」

（メリ）コンパクトに収納　
（デメ）小さい子供がいると怖い　五徳が小さいバランスが悪い鍋や大きなフライパンは使えない

コンパクトなので着火してても子供にはわかりにくく危険だと感じます。家族4人分のキャンプ飯が乗せられるほど大きくなく、完全にソロキャンプ向け。

燃料と缶の種類

自宅のガス缶が使えると思って何も調べずに購入すると後悔することになる。燃料がガスではなくガソリンの可能性がある。缶でも2種類あり、1つは家庭で使っているCB缶ではない。特にツーバーナーのほとんどがCB缶が使えないため注意が必要だ。

　CB缶

CB缶はカセットガスボンベの略で、家庭で使っているガスコンロはこのCB缶を使っている。安価でコンビニやスーパー、100均でも簡単に手に入る利便性のより種類です。ただ、屋内での使用を想定しているため、風邪が強い日や真冬の寒さ、標高が高いキャンプ場では適していません。

CB缶でおすすめなのはSOTOというメーカー。寒さに強い仕様のCB缶なので冬でも使えます。

　OD缶

アウトドアシーンを想定したガス缶。屋外での使用でも火力が安定していて、寒い季節にも使えるのが特徴。容量は500gと250gがあり、250gはCB缶よりコンパクトで収納性が高い。カセットコンロには使用できずツーバーナーやシングルバーナーで使用する。キャンプらしさを重視するならOD缶使用のツーバーナーを選ぶことになりますが、OD缶をセットする場所がコンロの底面になるためあまり見えません。シングルバーナーで活躍するのがOD缶です。

　ホワイトガソリン・レギュラーガソリン

ガソリンを燃料にしてほとんどがColemanです。レギュラーガソリンは緊急用で使用することが多く、ホワイトガソリンが主流になっています。ガソリンランタンを使用しているならガソリンを選ぶと1つの燃料を使い回しできて経済的です。

火力が強く一定に保つことができます。ガス缶のように空き缶がゴミになりかさばることがありません。そのぶん、ガソリンを缶に入れて持ち運ぶため収納スペースを多く取ります。

ファミリーキャンプで使うコンロの選び方

　ガス缶の種類

ガス缶の種類はCB缶とOD缶の2種類です。12月～2月の寒い季節にファミリーキャンプを楽しむ家族はOD缶がおすすめ。OD缶はCB缶に比べて寒さに強いのです。CB缶は寒さに弱く着火できない可能性があります。しかし、寒い季節は冬眠の季節だと考えている家族ならOD缶でもCB缶でも問題ありません。

加熱機器を家庭とキャンプで分けて使用するならガス缶で選ぶのではなく、コンロの性能や見ためで選べば良いでしょう。OD缶は自宅で使う機会が無く、割高な商品なので経済面や利便性で考えたいならCB缶がおすすめです。

　最大火力

料理によって必要な火力が違います。本格チャーハンを作ったり真冬に調理したいなら火力を意識する必要があります。

火力の単位は「kcal」と「kw」で、1時間にどれくらいのガスを消費するかを示しています。数字が大きいほど火力が強くなります。家庭用のガスコンロの火力は4000kcalほどと強く、カセットコンロは2500kcal以上が望ましい。

kwで記載されている場合はkcalに変換すると分かりやすくなります。

　風防(風よけ)

開放感のあるキャンプ場では強い風が吹くことがあるのでコンロの周りに風防を準備する必要があります。風防付きや風対策がされている構造のカセットコンロは別で風防を準備する必要がないのでおすすめです。火力を最大にしても風防無しでは火が流れてしまい調理できません。

　サイズ

サイズは以下の3つを見てみましょう。

• 使用時
• 収納時
• 五徳

使用時

カセットコンロやシングルバーナーは折りたたみ式があり、広げると思っていたサイズより大きいことがあります。必ず広げた状態でのサイズを見ておきましょう。

収納時

カセットコンロやツーバーナーはサイズが大きいため自宅での収納スペースの確保が必要です。特にツーバーナーは長さが50cmを越えるためかなりかさばります。

五徳

シングルバーナーはソロキャンプ向きなので五徳が小さく家族用の鍋はセットできません。家族での使用ならケトルやメスティンなどちょっとした時に便利です。

　収納ケースの有無（持ち運びやすさ）

一部カセットコンロには収納ケースが付属されている商品があります。シングルバーナーは折りたたんでコンパクトにして専用の収納袋に入れます。ツーバーナーはケースが無いため本体に付いているハンドルを持って運びます。ケースが必要な場合は別売りになります。

ファミリーキャンプにカセットコンロかツーバーナーをおすすめする理由

ファミリーキャンプにはカセットコンロかツーバーナーがおすすめです。理由は以下の通りです。

安全性

シングルバーナーは本体よりも調理する器具の方が大きくなるため子供が少しでも触れてしまうと炎や料理がこぼれて火傷の危険性があります。ホットサンドメーカーなど細長い調理器具を使用する場合はバランスが悪く、少しでもズレると落ちてしまいます。カセットコンロやツーバーナーは本体が大きいので直接触れにくいから安心です。

鍋に対応している

ファミリーキャンプは人数が多いため鍋やカレー、フライパンなど大きな器具を使うことがあります。シングルバーナーは五徳や本体が小さく対応できません。

ファミリーキャンプで使うカセットコンロのおすすめ4選

【IWATANI】カセットフー　タフまる(ブラック)

キャンパーの中でい一番人気が高い商品がこのIWATANIの風防付きカセットコンロ。アウトドア用で風の影響を受けにくく、キャンプに最適なカセットコンロです。耐荷重20kgで30cmまでの大きなダッチオーブンも問題なく調理できる。色味はブラックとオリーブがあります。

本体サイズ	幅34.1cm×奥行28.3cm×高さ12.9cm
ケースサイズ	幅37.6cm×奥行34.1cm×高さ13.6cm
重量	2.4kg(ケース含む3.6kg)
缶の種類	CB缶
最大火力	2800kcal
風防	有
収納ケース	有

少し小さいサイズが欲しい場合はJrもありますが価格がほとんどかわらないため上で紹介した通常サイズをおすすめします。

【snowpeak】HOME＆CAMPバーナー　GS-600

キャンプメーカーで有名なsnowpeakのガスコンロ。調理器具を置く五徳がガス缶の設置部分に収納されるので通常のガスコンロの半分以下のサイズで持ち運びできる。使用時はシングルバーナーの分離型に似た形になるが、14～30cmの鍋で調理できる。収納性を重視したい方におすすめです。カラーはブラックとカーキ、シルバーの3色から選べる。

本体サイズ	幅30.1cm×奥行34.6cm×高さ12.0cm
ケースサイズ	幅90cm×奥行25.5cm×高さ12.0cm
重量	1.4kg
缶の種類	CB缶
最大火力	2100kcal
風防	無
収納ケース	無

【IWATANI】カセットコンロ　スーパー達人スリム(カッパーオレンジ)

イワタニカセットフーシリーズの中で最も薄く、五徳までの高さなんと7.4cm。炎の出口は縦長だから炎が外に広がりにくい。たこ焼きと焼き肉の専用プレートがあり、五徳にセットできる。誤って腕などが当たっても五徳で固定されていてずれ落ちるのを防ぐ。コスパを求める方にはおすすめです。

本体サイズ	幅33.5cm×奥行27.5cm×高さ8.4cm
ケースサイズ	ー
重量	1.3kg
缶の種類	CB缶
最大火力	2800kcal
風防	無
収納ケース	無

【IWATANI】カセットガス 炉ばた焼器　炙りやII

串や海鮮などの網焼きを楽しみたい方にはおすすめです。串焼き用のステーが付いているから網から浮かせて串焼きができます。

本体サイズ	幅40.9cm×奥行21.4cm×高さ13.4cm
網サイズ	幅28.0cm×奥行18.0cm
重量	2.4kg
缶の種類	CB缶
最大火力	2000kcal
風防	無
収納ケース	無

ファミリーキャンプで使うツーバーナーコンロのおすすめ4選

【SOTO】2バーナー ST-527

バーナーで有名なSOTOのCB缶で使えるツーバーナー。カラーは黒に近いグレーで無骨感を目指す方におすすめ。

本体サイズ	幅54.5cm×奥行54.0cm×高さ33.0cm
網サイズ	幅28.0cm×奥行18.0cm
重量	5.1kg
缶の種類	CB缶
最大火力	3300kcal
風防	有
収納ケース	本体折りたたみ

【ユニフレーム】ツインバーナー　US-1900

本体がシルバーでレトロ感がありオシャレ。汁受けが傾斜になっていて手前側に集まるので拭き取りがラク。本体手前にはハンドルが付いているからおたまなどを吊ることができる。重量が3kg台で軽量なのは嬉しいポイントです。

本体サイズ	幅54.0cm×奥行32.5cm×高さ29.0cm
収納サイズ	幅54.0cm×奥行32.5cm×高さ11.5cm
重量	3.9kg
缶の種類	CB缶
最大火力	3900kcal
風防	有
収納ケース	本体折りたたみ

【Coleman】ツーバーナーストーブ(レッド)

Colemanのツーバーナーといえばこれ。カラーはレッドとグリーンがある。OD缶のツーバーナーを検討するならおすすめです。

本体サイズ	幅64.0cm×奥行32.5cm×高さ52.0cm
収納サイズ	幅54.0cm×奥行32.5cm×高さ7.0cm
重量	4.2kg
缶の種類	OD缶
最大火力	3500kcal
風防	有
収納ケース	本体折りたたみ

【キャプテンスタッグ】ツーバーナー　M-8249

ホームセンターでも取り扱いが多いキャプテンスタッグ。本体に取っ手が付いているから持ち運びに便利。色味が青っぽく珍しい。誰も持っていないツーバーナーが欲しい人にはおすすめです。

本体サイズ	幅64.0cm×奥行33.0cm×高さ49.0cm
収納サイズ	幅52.5cm×奥行30.0cm×高さ10.0cm
重量	4.6kg
缶の種類	OD缶
最大火力	3000kcal
風防	有
収納ケース	本体折りたたみ

カセットコンロやツーバーナーと合わせて持っておきたいキャンプ道具

風防(風よけ)

カセットコンロのサイズにあう風防も合わせて紹介しておきます。風防がないカセットコンロにはマストで必要になります。

【Coleman】オールインワンキッチンテーブル

ツーバーナーに合うキッチン台のおすすめを紹介しておきます。ツーバーナーだけではなく、テーブルもあるから調理がしやすいですね。

ファミリーキャンプのスタイルに合うコンロでキャンプ飯を楽しむ

近年ではBBQコンロよりもカセットコンロやシングルバーナー、ツーバーナーで調理するキャンパーが増えました。災害時にも使えるため1つは持っておきたいキャンプ道具です。キャンプでどんな料理を楽しみたいかを考えてコンロの口の種類を選びましょう。