- ハンマーの違いが知りたい
- 金属のハンマーはどれも同じかな
- コスパが良いおすすめのハンマーを知りたい
一見どれも同じように見えるペグハンマー。しかしヘッド(打ち込む部分)やハンドル(持ち手)の部分の素材や形状が異なる。中にはキャンプに適していないハンマーもある。選び方に失敗すると間違いなく買い直しになって無駄な出費になってしまいます。
ペグハンマーを選ぶ時は楽にペグダウンできる商品を選ぶようにしましょう。家族用の大型テントは20本以上のペグを使って固定します。キャンプする前からペグダウンで疲れてしまっては本末転倒。ある程度重量があり楽にペグダウンできる商品を選びたいところです。
テント用ペグハンマーの基礎知識
テント用ペグハンマーは何に使う道具なのか、絶対に必要な道具なんか、素材や特徴も合わせて解説していきます。結論、テント用ペグハンマーは絶対に必要な道具です。選ぶ上で重要なのは素材。素材選びは絶対に失敗してはいけません。
テントに付属されているハンマーは使えない
テントを購入するとペグハンマーが付属されていることがあります。付属ハンマーは全く使えないとまでは言いませんが、使えないと思っておいて良いでしょう。付属のハンマーはスチール製やプラスチック製で重量が軽く、硬いキャンプ場の地面では力が伝わりにくくペグを地面に打ち込むのにかなりの労力を使うことになります。地面が硬すぎると打ち込むことができません。
地面が硬いから打ち込まないという選択肢はありません。常に風を心配をしなければならないキャンプは面白くありません。必ずテントとは別に購入するようにしましょう。
キャンプ経験者は全員間違いなくハンマーを購入しているよ
ヘッドの素材3種類
ヘッドは3つの素材から選びます。
- 金属
- プラスチック
- ゴム
金属ハンマー
キャンプで絶対に必要なハンマーの素材は金属です。キャンプ初心者が初めに購入すべきペグは鍛造ペグだと別の記事で解説しています。鍛造ペグはスチール素材でかなり硬く重量があるためハンマーも金属性である必要があります。ペグのおすすめについてはこちらの記事をご覧ください。
家族用の大型テントは寝室とリビングがあってかなりの大きさなのでペグダウンする箇所が多いんです。ペグダウンするだけで疲れてしまいます。できるだけ力を使わずペグダウンしたいものですね。
別の記事で初心者の家族には大型2ルームテントをおすすめしています。
金属ハンマーのヘッドには2種類の優れた特徴を持った商品もあります。
もっしりはsnowpeakのヘッドに銅が採用されたハンマーを2年使っているんだ
柔らかい素材なのでかなり変形しているけどまだまだ使用できるよ
最悪使えなくなってもヘッドを交換できるから長く使用できるのは嬉しいね!
銅やしんちゅうのハンマーもショックレスハンマーもいずれは買い替えるタイミングがありますが、それはどのハンマーも同じ。金属のハンマーなら最低限の力でペグダウンできるため絶対に金属ハンマーを購入しましょう。その中でも上記特徴を持ったハンマーが一押しです。
プラスチックハンマー
プラスチックハンマーはテントや4本脚のタープに付属されていることが多いハンマーです。プラスチックハンマーを使うペグは同じ素材のプラスチックペグです。かなりやわらかい地面でプラスチックペグとハンマーを使用しますが、キャンプ場の多くが硬めの地面なので使えないキャンプ場があります。付属のハンマーとは別にプラスチックハンマーを新たに購入する理由はないかなと思います。
ゴムハンマー
ゴムハンマーは衝撃を吸収しすぎるためキャンプには適していません。実際にキャンプ場でゴムハンマーを使用している人を一度も見たことがありません。購入は控えたいハンマーです。
ハンドルの素材
ハンドルの素材や形状は商品によって異なります。ハンドルが湾曲している商品はペグを打ち込みやすいのが特徴。
- 金属製
- 木製
- グラスファイバー製
金属製
金属製は汚れにくく強度や耐久性に優れています。丈夫な素材なのでハンドルが細い。
木製
ペグダウン時のショックを吸収してくれる。何度も使う事で段々と木の味が出てよりカッコ良くなる。
グラスファイバー製
軽くて丈夫でショックを吸収する。カラーバリエーションが豊富なのが特徴。
テント用ペグハンマーはテントを固定するために絶対必要
テントが風で飛ばされないために地面に固定するペグという道具があります。ペグを地面に打ち込むために必要な道具がペグハンマーです。キャンプ場は山や川、海の近くなど風が強い場所が多く、テントを設営しただけでは飛ばされてしまうため地面に固定する必要があります。
家族用の大型テントは大きく重量が20kg前後と重たいのですが、設営すると意外に少しの風でもずれてしまいます。強い風が吹くと回転しながら飛んでいくこともあります。
テントを設営してペグを打ち込む前の状態で突風が吹き、2回転した経験があります
風が収まるのを待つしかありませんでした
テント用ペグハンマーの選び方
テントを設営するためにペグハンマーが必要なことはお分かりいただけたと思います。どんな素材があるかもわかったうえで選び方を解説していきます。
ある程度重量はあるか
金属は重いイメージがあるが、軽くコンパクトなハンマーもある。車でのキャンプでも軽量に越したことはない。しかし軽いハンマーは力が不足したり耐久性が弱いため鍛造ペグなど硬いペグには不向き。
ペグダウン(ペグを地面に打ち込む)のしやすさを重視するならある程度重量がある金属ハンマーを選ぶようにしましょう。重量があると少しの力でペグダウンできて設営が楽になります。
絶対に必要なのはペグ抜き
ほとんどのキャンプ場のサイトは地面が硬い。手でペグを抜くことはできません。そこで必要になるのがペグを抜くためのペグ抜き。ペグを打ち込む部分とは反対側にフックが付いている。キャンプ用のハンマーは基本ペグ抜き用のフックが付いている。
地面が硬いとフックを引っかけて抜くのも一苦労します。そのまま引っ張るのではなくグリグリしながら抜かないと抜けないこともあります。
ペグ抜きの形状はそのメーカーのペグに合わせていることが多い。例えばsnowpeakのハンマーのペグ抜きはsnowpeakのペグの形状に合わせている。ハンマーもペグも同じメーカーを購入するのが望ましいが絶対同じである必要はない。
予算の範囲内かどうか
付属のペグハンマーを利用するつもりだった方には痛い出費になります。重量があり丈夫で長持ちするハンマーは1000円や2000円では買えずどうしても高額になってしまいます。しかし、キャンプの回数によっては一生使い続けることができるため良いハンマーを選んでおきたいものです。
このあとにおすすのペグハンマーを紹介しますので合わせてご覧ください。
テント用ペグハンマーのおすすめ3選
ハンマーをおすすめするポイントを先に紹介しておきます。
snowpeak ペグハンマーPRO.C N-001(銅製)
snowpeakのペグハンマーはヘッドがスチールのみのタイプと銅製のタイプがある。おすすめの商品は銅製で衝撃を吸収するタイプ。スチールのみのペグハンマーに比べて倍の金額ですが少しの力でもペグダウンできて楽なのでおすすめです。
ペグ抜き用のフックはもちろん、ピンペグなどを引っかけるための丸い穴も付いていて鍛造ペグとピンペグの両方に対応していて便利。
もっしりが2年間愛用しているハンマーで、銅の部分が欠けても取り替えができるのもおすすめの理由の一つです
このペグハンマーを購入しておけば間違いありません。
エリッゼ エリッゼステークアルティメットハンマー(しんちゅう製)
ヘッドがしんちゅう製でクロームメッキがカッコ良いペグハンマー。ハンマー本体の塗装は防錆性能に優れ光沢がある。ペグハンマー全体に焼き入れを施しているため硬くて曲がりにくい商品です。
koto ウォールナットペグハンマー(しんちゅう製)
持ち手がかなりオシャレなハンマーでヘッドはしんちゅう製。デザイン重視や他のキャンパーと違うハンマーを持ちたい方におすすめです。持ち手は1つひとつ手作業で削っているため同じ商品を見比べると若干違う場合があります。しんちゅうのヘッドは変形しても交換できます。
キャンプ当日ペグハンマーを忘れた時の対処法
キャンプは荷物が多く、慣れている人でも忘れ物をすることがある。あり得ないと思うかもしれないがテントを忘れることだってある。もしハンマーを忘れた時にどうやってペグダウンすれば良いのでしょうか。
地面が柔らかければ靴底で踏みつけても良いが芝生や土のサイトだと厳しい。そこでおすすめなのが平らな石をハンマーの代わりにすること。少々ペグを傷つけてしまうかもしれないがテントを地面に固定せずテントが風で飛ばされるより良い。
軽めに力を加えながら徐々にペグダウンしていく。石を持っている手が石とペグに挟まれないように注意する必要がある。焚き火用のグローブがあれば履いておくと安心です。
まとめ
ペグハンマーのヘッドは銅製やしんちゅう製を採用している商品がおすすめ。ヘッドが変形してもヘッドだけを交換できるため長い目で見てコスパが良い。20本以上のペグを打ち込む家族用大型テントでは最低限の力で打ち込めるハンマーはありがたい。見た目もカッコよくオシャレなハンマーです。
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