- 冬にキャンプしたい
- ストーブの選び方が分からない
- 家族におすすめのストーブが知りたい
冬にキャンプを快適に楽しみたいならストーブは必須。いざストーブを購入しようとインターネットで検索してもどれが良いか全くわからないと思う。唯一分かるのはデザインの違いだけ。家族に対応しているかは判断が付かない。選び方のポイントを抑えて購入しないと後悔に繫がる可能性がある。
ストーブは20,000円以上する商品がほとんどです。ストーブ選びに失敗したら無駄な出費が発生します。家族に適したストーブを選んで冬のキャンプを快適に過ごしましょう。
ストーブの種類から子供に安全なストーブを選ぶ
ストーブは4種類あります。
- 石油ストーブ
- 薪ストーブ
- ガスストーブ
- 電気ストーブ
それぞれで全く異なる特徴があります。幼児や小学校低学年など小さい子供と一緒にキャンプを楽しむ場合は安全を第一に考えてストーブを選びたい。まずはストーブの種類を把握し、家族に適したストーブの種類を選ぶようにしましょう。
石油ストーブ
キャンプで一般的に利用されるストーブが石油ストーブ。全体に熱が反射されて熱くなった空気が上昇することで対流を発生させて温めるタイプ。次に紹介する薪ストーブ程ではないが火力が強く、家族用大型2ルームテントのリビングをしっかりと温めてくれます。
大型2ルームテント全体を暖めるとなるとアウターを着ておかない寒いのが現状です
テントの中がほんのり温まります
ストーブの天井部分で鍋ややかんを沸かすことができる商品が多く、調理もできるのは嬉しい。石油はガソリンスタンドで販売されているから調達に困らない。
30年くらい前は自宅の石油ストーブでスルメイカを焼いて食べてた記憶を思い出しました
石油ストーブは燃焼時間が長く燃料を頻繁に追加する必要がないのがメリット。デメリットはストーブ本体の大きさと重さ。昔から自宅で使っていたストーブに比べると細くコンパクトになりましたがそれでもまだまだ大きいし重い。燃料の石油も必要になるため車の荷物がかさばるのがデメリット。
ストーブ全体が熱くなるため子供は注意が必要です。安心安全のために着火装置や耐震自動消火装置などが装備されているストーブを選びましょう。
薪ストーブ
キャンパーでの冬対策の定番はこの薪ストーブ。キャンプ感が味わえる独特の形をしたストーブです。ストーブの中で最も火力が強く真冬のキャンプでもテント内を温かくして快眠することができます。先ほど紹介した石油ストーブより断然温かいです。
石油ストーブ同様に天板で調理が楽しめるタイプが多い印象です。天板が平らなら肉なんかも焼いちゃいます♪
デメリットとしては薪ストーブなので薪に着火することが難しい点や持ち運びが不便です。薪を使用するため焚き火と同じで大量の煙がでます。そのままテント内で使ったら煙がテント内に充満するため煙突を取り付けてテントの外に煙を逃がします。煙突の設置は難易度が高く慣れが必要です。失敗するとテントが燃える可能性があります。
温め続けるには大量に薪を使うため薪の準備が大変です。薪を販売していないキャンプ場だと薪の追加が困難になります。
薪ストーブ本体や煙突がかなり熱くなるため子供は特に注意が必要です。キャンプ初心者にいきなり薪ストーブはおすすめできません。テントが燃えたら命に関わるため、キャンプに慣れてから検討しましょう。
もっしりが紹介している家族におすすめのテントは薪ストーブの煙突穴がありません。基本家族用の大型2ルームテントは煙突穴がないと思ってもらうと良いかなと思います
ガスストーブ
ガスストーブはガス缶を使用するストーブ。軽量でコンパクトな商品が多く持ち運びにも収納にも便利で邪魔になりません。ガス缶をセットするだけなので簡単に使用できるのはメリットと言えます。
燃料になるガス缶はOD缶とCB缶の2種類があり、カセットコンロで使うおなじみのCB缶を使用します。燃料が切れてもスーパーやコンビニで売っているため安心です。
利用し易い反面石油ストーブや薪ストーブに比べると火力が弱いのが欠点。足元を少し温める程度には適していますが家族での利用は不向きです。
冬の寒い季節はガスが燃焼しづらいため使用できない場合があります。家族で使用する暖房器具やストーブとしてはおすすめできません。
電気ストーブ
今回は電源を使用しないストーブの紹介ですが種類としては電気ストーブもあるので紹介しておきます。
電源があるサイトなら使用できる電気ストーブ。電気を使用するため自宅同様に安全に利用できる。小さい子供とのキャンプにはおすすめ。ただコンパクトで足元を温めるのに適しているため、テント全体を暖めるのは厳しい。
石油ストーブがキャンプに最適で子供に安全
3種類のストーブを紹介しました。
- 石油ストーブは本体に触れなければ安全
- 薪ストーブは扱いが難しく子供にも危ない
- ガスストーブでは温まらない
結果、ファミリーキャンプでは子供が安全に過ごせる石油ストーブがおすすめです。
冬キャンプの寒さ対策にストーブが必需品な理由
冬のキャンプには寒さをしのぐストーブが必要です。真冬のキャンプではほとんどの地域で気温が氷点下まで下がる中、室外で過ごすことになります。
テントの中でおこもりキャンプだとしてもテントの中は外気と気温が変わらないため寒いのです。重ね着してアウターを着ていてもやっぱり寒いのです。キャンプ場の標高が高ければ高い程さらに寒さは厳しくなります。
そんな中でテント全体を暖めてくれるストーブは重宝します。テント内の広さや性能によってはアウターが手放せない場合もありますが、震えるほど寒いわけではなく、快適に過ごすことができます。
キャンプ場の電源サイトを利用する場合は家庭で使用している電気ヒーター等を持参してもかまいません。サイトに電源がない場合はストーブが最も適していると言えます。
毛布にくるまって寒い寒いと思いながら過ごすと楽しくありませんよね
風邪を引くと翌日以降の学校や会社を休むことになってしまいます
できるだけ暖かい環境でキャンプを楽しみたいですね。
ストーブを利用する時の注意点
テント内でストーブを利用する場合、絶対に気を付けるべき注意点があります。子供だけではなく家族全員の命に関わることなので必ず最後までチェックしてくださいね。
一酸化中毒
ストーブで一番怖いのが一酸化炭素中毒。
毎年冬になると一酸化炭素中毒で事故に至る方がいます。一酸化炭素中毒を避けるためには1時間に一回など定期的な換気が必要です。安心のために一酸化炭素警報機は必ず持参しておきましょう。ストーブに警報機が装備されてる場合もあります。
火傷
ストーブは本体が熱くなります。特に火の怖さが分からない幼児は近づけないようにしましょう。実際に子供から目を離さないのは難しいですよね。そこで対策としてストーブガードを設置することをおすすめします。
ガードするだけのタイプやちょっとしたテーブルが付いているタイプもあります。ファミリーキャンプで石油ストーブを利用する場合は必須アイテムです。
置き場所
ストーブは本体内で燃焼しているため何かの拍子で服や紙が燃える可能性があります。火が燃え移らないために、テントやタープの近くに置かないことはもちろん、人が通る場所には設置しないようにしましょう。
ガス缶やガスボンベをストーブの近くに置くと缶の内部圧力が上昇して爆発する危険があります。燃えやすい危険物はストーブの近くに置かないようにしましょう。
ガソリンと間違えない
灯油だと思いガソリンを入れてしまい火事になるケースがある。ガソリンと灯油を持っていく必要がある場合はどちらが灯油なのか分かるように入れ物に記載するか色で分けるようにしましょう。ただ、色で分けるだけでは忘れてしまう可能性があります。色を分けた上でマジックなどで記載しておくと安心です。
ファミリーが使う石油ストーブの選び方
石油ストーブの選び方について解説します。選び方を知らずにデザインだけで購入すると「家族全員が暖まるほどの容量がなかった」など、購入に失敗してしまう可能性があります。必ずチェックしておきましょう。
暖房範囲(人数や広さ)
キャンプ用のストーブはファミリーでの使用を想定して大型テント内を温める優れたストーブが多く販売されています。本体の大きさによって暖かさが変わります。家族4人なら1台あれば十分です。
適応坪数(コンクリート/木造)で表示されており、6~8畳が一般的で、中には10畳以上もあります。キャンプでの利用は大きさも考えると以下がおすすめです。
- 暖房出力3.0kw/h
- コンクリート9畳、木造7畳程
- タンク容量5ℓ程度
家族での利用は大は小を兼ねるで8畳を選ぶと間違いありません。
安全性
ファミリーキャンプでの使用は何よりも安全性を一番に考えます。特に幼児など小さい子供は不意にストーブに触ることがあるかもしれません。普段自宅では見たこともないストーブに興味を示すかもしれません。子供がどんな行動を取るのかを事前に想定して安全性にこだわって選ぶようにしましょう。
最近のストーブには一酸化炭素中毒や火災の危険性を考慮して安全装置が搭載されています。しかし安全装置に頼らず1時間に1度の換気を心がけてください。
- 不完全燃焼防止装置
- 転倒時消化装置
- 立消え安全装置
不完全燃焼防止装置とは
機器内部2カ所にあるセンサーで温度を測定し、温度差から不完全燃焼を検知して緊急停止する装置。
転倒時消化装置とは
倒れたり強い衝撃が加わったら自動的に消化する装置
立消え安全装置とは
ストーブの上で沸かしているやかんや鍋から湧き出た水分がこぼれたり風で万が一火が消えても自動で停止する装置
価格
価格は20,000円から高いストーブで50,000円程の商品まであります。有名ブランドだと高い傾向にあり、ストーブに特化したような企業が出している商品だと安く購入できそうです。価格も大事ですが最低限家族に必要な容量や性能を決めた上で購入することをおすすめします。
この記事の「ストーブの選び方」を一通り確認して、絶対に必要な容量や性能を決めてから価格を検討しましょう。ストーブは安ければ良いというわけではありません。
最後に紹介するストーブは安くても性能が良い商品を紹介しているのでご安心ください。
燃費の良さ
石油ストーブは燃料が灯油。灯油は他の燃料に比べても安価で経済的です。
電気ストーブ1時間使用で26円程度
石油ストーブ1時間使用で24円程度
機種によって燃費は異なるため目安とお考え下さい。どちらにせよ安価には変わりありません。
燃焼時間
本体に石油ストーブを満タン補充して何時間持つのか調べておきましょう。何度も給油するのは面倒ですので可能なら1度満タンにしたら良いだけにしたいですよね。
温かい空気が出る方向
キャンプに使用するストーブには対流式と反射式の2種類があります。
テント内全体を温めるなら対流式がおすすめ。対流式はコンパクトなので持ち運びに便利でキャンパーのほとんどがこの対流式を購入しています。テントの中心に置けば1台で十分温まることができます。
温かい空気はテントの上の方にたまるためストーブ上部にストーブファンを設置して温かい空気を循環させるとさらに暖まります。
対流式に対して反射式もあります。昔自宅で使っていた長方形の大きなストーブです。キャンプで使用する人はこれまで見たことがありません。ストーブの前方から熱を出すため前方は暖かいが、テント全体となると厳しいです。
キャンプでのストーブは対流式一択です。
メーカーやデザイン
メーカーやデザインで選ぶこともできます。初心者はどのメーカーがストーブで有名なのかわからないと思います。初心者だからこそ無難に有名メーカーを購入したいと思うもの。この記事で紹介するストーブは有名で信頼性が高いメーカーに厳選していきます。
デザインは無数にあります。最近ではレトロ感や可愛らしいストーブなどデザインを重視したストーブが多く販売されています。デザインや色味でお気に入りを見つけてください。
暖房性能
周囲の空気をゆっくりと温めるのが特徴のストーブはどれも暖房性能が高いと言えます。種類によって暖房出力がことなるためしっかりと確認しておいましょう。暖房出力は3kwくらいが目安です。
サイズや持ち運びやすさ
選ぶストーブによって縦横の大きさが異なります。大きいと重たく持ち運びが大変です。車内に積み込むことやキャンプでの持ち運び、自宅での保管場所を考えた上で選びましょう。
機能
安全面以外での代表的な機能を紹介します。ストーブ選びの参考にしてみてください。
- 臭いをを抑える機能
- 電子点火(つまみを回す)
- 七色の光
- 二重タンク構造(転倒しても灯油がこぼれない)
ストーブ以外に準備するもの
ストーブを利用するにはストーブ本体と灯油だけ準備すれば良いわけではありません。1つづつ解説していきます。
一酸化炭素警報機
購入するストーブに警報機能がなければ別途購入する必要があります。
ストーブガード
小さい子供やペットがいる家族はマストで必要です。直接触れると火傷してしまいます。
灯油用ポリタンク
灯油を持ち運ぶ時に必須アイテムです。
給油ポンプ
灯油用ポリタンクからストーブに入れる時に使用します。
ストーブ収納袋
ストーブ本体を購入した時に収納袋が付属されていなければあると便利です。
ファミリーにおすすめのストーブ5選
【PASECO】石油ストーブWKH-3100S
キャンプに適した石油ストーブの中で一番安いストーブ。一般的な性能があれば安いので良いと考えるキャンパーが多く人気が高い商品です。カラーはブラック、ホワイト、タン、ベージュの4色。安くて小さく軽い、全ての希望を実現したストーブです。
商品仕様 | |
寸法 | 高さ441mm×幅325mm×奥行325mm |
暖房出力 | 3.0kw |
適応坪数(木造/鉄筋) | ー |
重量 | 5.2kg |
タンク容量 | 5.3L |
乾電池 | 単一2本 |
特徴 | レトロスタイル |
特徴 | 耐震自動消火装置 |
【アルパカ】石油ストーブTS-77NC
キャンプのストーブと言えばこのアルパカストーブ。ストーブの定番商品です。レトロなデザインでコンパクトなのでキャンプにピッタリ。タンクの容量は3.7Lと小さいがそれでも燃焼継続は10時間と長い。色はブラック、グリーン、レッドの3色から選べる。お持ちのテントや道具にあった色を選びましょう。
商品仕様 | |
寸法 | 高さ420mm×幅350mm×奥行350mm |
暖房出力 | 3.0kw |
適応坪数(木造/鉄筋) | ー |
重量 | 6.6kg |
タンク容量 | 3.7L |
乾電池 | ー |
特徴 | 1968年創業の老舗ブランド |
特徴 | レトロスタイル |
特徴 | 別途専用バッグ有 |
【snowpeak】グローストーブ KH-100BK
snowpeakだけあって高額になるが信頼性抜群。snowpeakユーザーはこれ一択ですね。
商品仕様 | |
寸法 | 高さ474mm×幅388mm×奥行388mm |
暖房出力 | 2.54kw |
適応坪数(木造/鉄筋) | ー |
重量 | 5.9kg |
タンク容量 | 4.9L |
乾電池 | 単二4本 |
特徴 | キャンプ道具で一番有名メーカー |
特徴 | レトロスタイル |
特徴 | 別途専用バッグ有 |
【トヨトミ】レインボーストーブRB-25M
様々な機能を搭載したストーブ。ガラスに特殊なレインボー加工をしており、七色の光る炎を実現させたオシャレなストーブです。テントの中で光る炎をゆっくり眺めたい方におすすめです。
商品仕様 | |
寸法 | 高さ474.5mm×幅388mm×奥行388mm |
暖房出力 | 2.50kw~1.25kw |
適応坪数(木造/鉄筋) | 7畳/9畳 |
重量 | 6.2kg |
タンク容量 | 4.9L |
乾電池 | 単二4本 |
特徴 | トヨ耐熱しん第23種(TTS-23) |
特徴 | 対震自動消火装置 |
特徴 | ニオイセーブ消化 |
【コロナ】石油ストーブSL-6622
今回紹介する中で一番暖房性能が抜群。木造17畳、マンション23畳をこの1台で暖める。白いレトロなデザインは木目で揃えたキャンプ道具に映える。ロッジ型テントには最高にピッタリのストーブですね。
商品仕様 | |
寸法 | 高さ598mm×幅460mm×奥行460mm |
暖房出力 | 6.59kw |
適応坪数(木造/鉄筋) | 17畳/23畳 |
重量 | 11.2kg |
タンク容量 | 7.0L |
乾電池 | 単一2本 |
特徴 | レトロスタイル |
特徴 | 耐震自動消火装置 |
ストーブの力を最大限引き出すグッズ紹介
石油ストーブだけでもテント内は暖まりますが、暖かい空気は天井に集まってしまい、本来の石油ストーブの力を発揮することができません。本来の暖かさを感じるために必要なグッズを紹介します。ストーブの購入時にセットで購入すべきグッズです。
ストーブファン
暖かい空気はテントの天井部分に集まってしまう。そのためなかなかテント内全体が暖まらない。そこで必要なのがストーブファン。ストーブファンを石油ストーブの上に置くだけて自動でファンが回り気流を作る。暖かい空気がテント全体に行き渡るためテント内が暖かく快適に過ごせます。
まとめ
ストーブの種類や注意点、選び方、ストーブとセットで購入すべき道具について解説しました。家族用の大型2ルームテントの中を温めるには石油ストーブがおすすめ。デザインや性能は商品によって異なります。暖房出力やタンク容量など詳細を確認して家族に対応したストーブを選び、冬のキャンプを快適に過ごしてください。
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