- ランタンの種類や特徴がわからない
- 何を選べば良いの
- 結局ランタンは家族で何個必要なの
キャンプの夜を快適に過ごすために必須アイテムのランタン。いざ購入しようと思っても何個必要なのかわかる初心者キャンパーはいません。キャンプの経験が無ければいつどんな時に使うのかわかるはずがありません。多めに購入しておけば良いのですが、少なすぎると不便だったり色味を失敗すると後悔する可能性があります。
ランタン選びは子供の安全のためにも重要。種類や特徴、利用シーンを理解した上で後悔のない選び方をしてくださいね。
- キャンプでランタンは4つが超便利
- ランタンがいくつ必要かキャンプスタイルで考える
- ランタン5種類
- 燃料ランタンを使うデメリット
- 子連れキャンプはLEDランタンが安全でおすすめな理由
- LEDのルーメンとは?カンデラやワットって何?
- キャンプランタンの光色の種類と配置場所による向き不向き
- LEDランタンの給電方法2種
- ファミリーキャンプで失敗しないメインランタンの選び方とおすすめ3選
- ファミリーキャンプで失敗しないテーブルランタンの選び方とおすすめ2選
- ファミリーキャンプで失敗しないサブランタンの選び方とおすすめ4選
- ファミリーキャンプで失敗しない寝室用ランタンの選び方とおすすめ5選
- 家族キャンプのランタンいくつのまとめ
キャンプでランタンは4つが超便利
キャンプでの夜は周りに住宅がなく、外灯もテントの周りに1つか2つしかない。キャンプはできるだけ暗い空間で楽しみたいからだ。しかし、暗すぎると調理中に肉が焼けているかったり、トイレに行けず困ることがあります
()内は家庭で例えています。
そこでまずはランタンを使うシーンを4つ紹介します。
- サイト全体を照らす最も明るいメインランタン(リビングの照明)
- 作業や料理で使う手元を照らすテーブルランタン(キッチン照明)
- トイレや炊事場に移動する時にサブランタン(廊下の照明)
- インナーテントの寝室用ランタン(寝室照明)
家族キャンプは各シーンで1つづつ準備しておくと便利です。
メインランタンの役割はサイト全体を明るくするだけではありません。夏など虫が多い季節には光に蚊や蛾など多くに虫が寄ってきます。キャンプは山などの大自然で楽しみむため、住宅街よりも多く虫が発生します。
虫はより明るい場所に集まる傾向があることを逆手にとって、テントやテーブルなどから離れた位置に大容量の明るいランタンを置いておくと虫が集中します。テーブル付近には驚くほど虫が少なくなるのです。
夏のキャンプは虫を集めるためのランタンは必須ですよ
あるのとないのとではテーブル周りに集まる虫の量が全然違います
冬など虫が発生しない季節は虫除け用のランタンは不要になります。
ランタンがいくつ必要かキャンプスタイルで考える
ランタンは4つあると便利です。しかし、キャンパーの多くはサイト全体を照らすランタンは必要ないと考えている。暗い雰囲気を楽しみたいからだ。
夜に家族が利用しているサイトを見ていると、どこもかなり暗いのがわかります。
ランタンは各シーンで4つあると便利なのですがキャンプスタイルによってはメインランタンなしで3つでも問題ありません。キャンプに慣れると2つでも良いと考える家族もいるかもしれません。あなたの家族がどんなキャンプスタイルになりそうか普段の生活から想像してみてください。
我が家は4つ持っていきますがテーブル用と移動用しか使っていません
極力出費を抑えたいならまずは絶対に必要な個数を準備して残りは自宅にある懐中電灯や100均に売っているライトでもかまいません。全て購入したけど使わなかったというケースもあります。家族のスタイルにあった個数は実際にキャンプに行ってみないとわからないのです。ですから、4つは絶対必要とは断言できません。
ランタン5種類
ここからは基礎知識としてランタンの種類を5つ覚えておきましょう。配置する場所によっては中止しなければならないこともあります。
LEDランタン
懐中電灯のように乾電池で使用できるから子供がいる家族でも安心して使える。インナーテントの中で使う寝室用ランタンは必ずLEDランタンを選びましょう。1回の電池で連続15時間程使えるのでコスパ最高です。
ガスランタン
ガスを燃料にして明かりを灯すランタン。カバーがガラスできていて、触ると熱いため幼児などまだ危ないことがわからない年齢の子供とのキャンプでは注意が必要です。
LEDランタンより光量が高いのが特徴。ストーブやバーナーなどガスを使うアイテムと兼用してガスを使用できるメリットはある。連続5時間程しか使えないためコスパが気になる。見た目がカッコ良いのでキャンパーとしては持っておきたいアイテムだ。
オイル(灯油)ランタン
ガソリンスタンドなどで購入できる灯油を使用。灯油自体安いためコスパが良い。冬には明かりとしてだけではなく暖房効果もある。石油ストーブと燃料を兼用できるのはメリットといえる。ただ、オイル(灯油)ランタンは点火やメンテナンスに知識が必要なため初心者には不向きです。2つめに持っておくランタンとして検討しましょう。
子供にも安心な家族におすすめの石油ストーブは下の記事で紹介しています。冬キャンプを検討している家族はご覧ください。
ガソリンランタン
ホワイトガソリンを使用するランタン。キャンパーが特に愛用しているのがこのガソリンランタン。揺れる炎を眺めながらまったりしたい方におすすめ。10時間程明かりが灯り、寒さに強いため冬キャンプにはガソリンランタンを選ぶ人が多い。値段が高く1万円では購入できないことから初心者は手が出しにくい。キャンプに慣れてきたらおすすめしたいランタンです。
キャンドルランタン
キャンドルをセットして炎を楽しむランタン。インテリアとして楽しみます。
燃料ランタンを使うデメリット
上級者キャンパーの多くはガスやガソリンなどの燃料を使ったランタンを持っています。キャンプのYouTubeでよく見かけるカッコ良いランタンがこの燃料を使ったランタンです。キャンプでの憧れでもある燃料を使ったランタン。
しかし、幼児など小さい子供とのキャンプでは燃料を使うランタンは危険が伴うためおすすめできません。家族でのキャンプは子供の安全を一番に考えなければなりません。火の怖さを知っている年齢の子供とのキャンプなら検討しても良いでしょう。
ここからはおすすめしない理由を解説していきます。
火傷や火事の危険性がある
使用中は炎がともっているためランタン本体が熱を持ちます。子供が誤って触ると火傷に繫がり、ランタンを倒してしまうと炎がテントに燃え移り火事になる可能性があります。
いくら子供に触らないよう注意しても触りたくなるのが子供。意識していたとしてもふいに当ってしまうこともあります。常に倒さないか気を配るパパもママも大変です。安全のためにも使用しないのが無難です。
準備に手間がかかる
燃料をこぼさないように入れたり、着火の際に圧力をかけたりと準備に時間がかかります。パパのソロキャンプならその手間も楽しさですが家族キャンプではそんなことは言ってられません。暗くなるとキャンプ飯やお風呂の準備などでバタバタします。夫婦喧嘩を避けるためにもつまみをひねったら点灯するLEDランタンが良いですね。
インナーテント内では使えない
インナーテント内では換気が不十分になり一酸化炭素中毒になる危険性が高まります。一酸化炭素中毒は酸素が少ない状況で火器が不完全燃焼を起こすことで発生します。インナーテントでも換気口が付いているタイプもありますが、それだけでは換気が不十分で正しい燃焼ができずに一酸化炭素を出すのです。
毎年のようにテント内ので一酸化炭素中毒が発生しています。一酸化炭素濃度が上がっても気付けないことがほとんど。寝ている時に一酸化炭素中毒になったら命の危険が伴います。インナーテント内での明かりには必ずLEDランタンを使用します。
メンテナンスに手間がかかる
燃料を使うランタンは定期的にメンテナンスが必要になります。芯の交換やホヤというガラス面の清掃など手間がかかるのです。
子連れキャンプはLEDランタンが安全でおすすめな理由
なぜLEDランタンをおすすめするのかについて解説します。
子供が触れても安心
何を始めるにしてもまず初めに考えることは子供の安全。LEDランタンは本体にほとんど熱を持たないため触っても火傷する心配がないうえに、倒しても火事になりません。
我が家のファミリーキャンプは全てLEDランタンを使用しています。
扱いが簡単
点灯方法はボタンを押したりつまみをひねるだけなので子供でも簡単に扱えます。
インナーテント内で使用できる
燃料ランタンと違い一酸化炭素中毒の心配がないためインナーテント内で使用でいる。睡眠中もずっと点灯させておけるため便利です。
メンテナンス不要
乾電池を入れるだけなのでメンテナンスの必要がありません。キャンプ中に電池が切れる可能性があるため予備の乾電池を準備しておきましょう。
LEDのルーメンとは?カンデラやワットって何?
LEDランタンの明るさを表す単位は「ルーメン(lm)」。数値が高いほど光量が多く、明るくなります。どこで何に使うかで明るさを選ぶようにしましょう。
ルーメン数を見ずに購入すると思っていたほど明るくないなど失敗に繫がる可能性が高いです。ショップで並んでいる商品は電池が入っていなかったり、点灯しても店内が明るく夜の明るさがわかりません。明るさを表すルーメン数に頼ることになります。
Colemanからは4つの発光パネルが取り外せるマルチなランタンが販売されています。明るさは25lm~800lmで全シーンで活躍してくれます。
ルーメン数の記載がない場合はカンデラ(cd)とワット(w)という単位が記載されている場合があります。
カンデラやワットでの記載の場合は参考にしてみてください。
キャンプランタンの光色の種類と配置場所による向き不向き
キャンプで使うランタンの光色は暖色と白色の2種類があります。
暖色は落ち着いた暖かい色味でキャンプの雰囲気にあった色味です。キャンプの暗い雰囲気を満喫したい方にはおすすめです。全キャンパーはこの暖色のランタンを使用しています。
白色は自宅の照明と同じ色味でとにかく明るい。キャンプの雰囲気に欠けるが調理で手元を照らしたい時に便利です。調理中に食材の色味を見たい時には白色が絶対便利。暖色だと肉の焼け具合が分かりにくいのです。
我が家では白色のランタンをテーブルランタンとして活用しています
肉の焼け具合が見えにくい暖色のランタンは不便に感じます
キャンプの雰囲気を出しながら便利に過ごしたいならテーブルランタンだけは白色を選び、メインランタンとサブランタン、寝室用ランタンは暖色を選ぶと良いですよ。
LEDランタンの給電方法2種
LEDランタンの給電には2種類あります。
充電式
充電して使うタイプがあります。キャンプの前日に家庭で充電してから持って行きます。充電式には以下のような充電方法があります。
- 家庭用コンセント
- 車やポータブル電源のシガーソケット
- ハンドルを回して発電させる手回しタイプ
- 太陽光を利用して充電するソーラータイプ
USBに対応したランタンの中にはスマホやタブレットを充電できるタイプもあるのでチェックしておきましょう。電池いらずで経済的なランタンといえます。
ハンドルで回すタイプとソーラータイプは電源不要なので震災時にも活用できます。
充電を忘れてしまったら使えません
キャンプ場で充電がないことに気付いたら終わりです…
ポータブル電源があってもすぐには受電できません
電池式
LEDランタンの主流は電池式。1000lmなどメインランタンとして使用するタイプは単一電池が4本程度、200lmなどサブランタンや寝室用ランタンは単三電池が4本程度使用されていることが多くあります。単三電池のランタンを使用する場合は充電式の電池を購入しておくと何度も充電して使えるので経済的です。
予備の電池を常に車に準備しておくと急に電池が無くなっても安心です。100均の電池でも一回分のキャンプなら十分使えます。
我が家はColemanの電池式ランタンを使用していて、電池は100均で購入しているよ
利用時間にもよるけど、1度のキャンプといわず2度以上は使えるよ
ファミリーキャンプで失敗しないメインランタンの選び方とおすすめ3選
メインランタンの役割はサイト全体を明るく照らすことなので明るさで選びます。明るさの目安は1000lm~1200lmです。より明かりが欲しい場合は1200lm以上でも問題ありませんが種類が限られてきます。
800lm~1000lmの種類が豊富だよ
【Coleman】クアッドマルチパネルランタン(25lm~800lm)
先に紹介したマルチに利用できるランタン。Colemanらしい赤い色味で9つもの光量が出せる。どんなシーンでも対応できるから一番おすすめしたいランタンです。携帯の充電ができるUSBポート付きなのも便利です。
【Coleman】LEDランタン バッテリーガードブラック(75lm~1000lm)
消灯中の過放電を防ぐバッテリーガード付きだから電池が長持ちします。明るさの切り替えは3段階だからシーンに合わせて使える。
もっしりも赤と緑を使用しているよ
使い方や3段階の明るさの比較を見たい方は下の記事をご覧ください。
【WAQ】LEDランタン2 (250lm~1650lm)
明るさは250lm~1650lmの4段階の調光が可能でかなり明るいランタン。色温度は電球色と昼光色、昼白色の3種類で切り替えできる。本体の色味はカモフラ、オリーブ、タンの3種類から選べる。USB充電式だから電池いらずなのは経済的です。
ファミリーキャンプで失敗しないテーブルランタンの選び方とおすすめ2選
テーブルランタンの役割は食材をカットする時やキャンプ飯中など手元を明るく照らす。必要な光量の目安は500lm~800lmです。
肉の焼け具合を確認したいなら昼白色のタイプがおすすめです
電球色などキャンプの雰囲気があるオレンジ色では肉が焼けたか確認するのが困難です。携帯のライトで照らして確認する必要があります。子供が生肉を食べにためにもテーブルランタンは昼白色がおすすめです。
【Coleman】LEDランタンバッテリーガード600lm
メインランタンでもおすすめしたColemanのLEDライト。600lmと75lm2段階の明るさに調整できるからテーブルでキャンプ飯が終わったあとにインナーテント内に持ち込んで寝室用ランタンとしても活用できる。過放電防止のバッテリーガードだから電池の無駄な放電を防ぎます。ただ、
GENTOS(ジェントス) LED ランタン EX-418H Explorerシリーズ
ジェントスは日本の懐中電灯ブランド。白色で500lm、昼白色で300lm、暖色で200lmと3段階の明るさに調整できる。白色で使えばテーブルランタンとして活用できる。付属の専用リチウムイオン充電池でも単三乾電池4本でも使用できる。
ファミリーキャンプで失敗しないサブランタンの選び方とおすすめ4選
サブランタンはトレイやシャワー室までの道のり、散歩に利用する。必要な光量の目安は200lm~500lmです。持ち歩く時に使うためオイルランタンやガスランタンは避け、LEDランタンを選びましょう。また、地面の道を照らすため懐中電灯でもかまいませんが、キャンプですので雰囲気があるランタンを選びたいですね。子供がトイレに行く場合は親と2人で向うため2人分の足元を照らせるくらいの明かりがあると安心です。
【ジェントス】LEDランタン380lm
暖色と白色の2種類の色味があり、足元をしっかりと照らしたい場合は白色、テーブルに置いている時は暖色などの使い分けができる。幅7.5cmとコンパクトだから小便器の上に置いておくこともできる
LEDランタン
収納時の高さなんと12.9cmとコンパクト。昼白色に近い色味で足元を照らしてくれる。とにかく安価に購入したい方向け。
【Coleman】リチャージャブル ハンギングランタン
明るさは400lm、150lm、50lmの3段階に調整できるから寝室用としても使用できます。ColemanのLEDランタンはシンプルなデザインが多いのですが、このランタンはオシャレなデザインになっています。
【ロゴス】ランタン330
必要な機能を厳選した簡単で定番のLEDランタン。明るさは330lmで連続点灯時間はなんと500時間(今強で200時間)!電池残量が10%以下になるとランプが点灯して知らせてくれる。
ファミリーキャンプで失敗しない寝室用ランタンの選び方とおすすめ5選
寝室用ランタンはインナーテントの中で就寝時に利用します。必要な光量の目安は~200lmです。就寝前までに利用することが多いため荷物の場所や子供がどこで寝ているか分かれば良い程度ですので薄暗いランタンで充分です。寝室の豆球代わりになります。
【ベアボーンズ】ミニエジソン
ランタンで最も人気があるベアボーンズ。色味はブラック、レッド、コッパー、オリーブ、グレー、ブルー、ホワイトの7種類から選べる。明るさは100lmと35lmの2種類で真っ暗は嫌だけど少しだけ明かりが欲しいという場合は35lmで使用する。100lmでは5時間しか持たないため就寝前に点灯させ、夜中には切れているのでサブランタンを持ってトイレに向います。
【ベアボーンズ】レイルロードランタンLED
上で紹介したメーカーの型違い。色味はブロンズ、オリーブ、グレー、ホワイト、ブルーの5種類。明るさは200lmと35lmに調整できるが200mlだと3.5時間しか点灯しない。35lmだと100時間連続使用できるため、こちらも暗い方が良い方にはおすすめです。
【ベアボーンズ】ビーコンライトLED
こちらもベアボーンズで明るさは30lm~220lmで三段階に調整できる。HIで3時間、MIDで5~6時間、LOWで200時間の点灯。こちらも基本はLOWでも使用になりそうです。色味はオシャレなオリーブです。
【Coleman】バッテリーガードLEDランタン(200lm)
過放電を防ぐバッテリーガード付きだから無駄に電池を消費しない。照射距離7mで200lmあればインナーテント全体を照らせるため明るく過ごしたい方にはおすすめです。連続点灯時間は15時間なので一晩点けたままでも大丈夫。実用的なランタンです。
【キャプテンスタッグ】COBランタンミニ(200lm)
明るさは200lm、100lm、60lm、常夜灯の2lmの4段階。HI4時間、MID6時間、LOW8時間だからMIDかLOWで使用することになる。色味はオレンジとカーキの2種類がある。
家族キャンプのランタンいくつのまとめ
ランタンの個数はキャンプスタイルによって決まる。これまでの紹介で家族に当てはまりそうなパターンを選び適切な明るさを選びたいですね。家族のキャンプは子供の行動を考えると明るすぎる方が安全です。例えばサブランタンは2人でトイレに向う事を想定して明るめをおすすめしています。使い方によって一般的な明るさの目安とは異なるため全体的に明るめを紹介しました。
個数だけではなく明るさもランタン選びに失敗しないために参考にしてみてくださいね。
コメント