- 冬キャンプをしてみたい
- 寝袋だけで快適に寝れるか不安
- ポータブル電源の選び方を知りたい
初心者がキャンプを楽しむ季節は春から秋にかけての温かいシーズンがおすすめ。とはいえ、冬のキャンプも楽しみたいですよね。冬の課題は睡眠です。氷点下での睡眠はしっかりと寒さ対策をしないと命に関わります。利用するサイトで電源があればコタツや電気ヒーター、床暖房など温かい寝室で睡眠できます。無料のキャンプ場など電源がないサイトでのキャンプはそうはいきません。寒さ対策が大変なのです。
この記事を最後まで読むことで冬キャンプで快眠する方法がわかり、家族で冬キャンプデビューが叶います。奥さんも「寒いけどちゃんと寝れるし子供が楽しそうだから行こうか」となるわけです。冬キャンプに欠かせないポータブル電源を家族利用での目線で紹介します。選び方も一緒に紹介して行きますね。
ファミリーにおすすめのキャンプ道具を総まとめした記事はこちらからご覧ください。
香川県のキャンプ場に興味がある方や近県の方は下の記事もご覧ください。香川県にある53のキャンプ場をファミリー向けに事細かく解説しています。さらに全てのキャンプ場の紹介で動画もありますので合わせてご覧ください。日本で一番細かくキャンプ場を解説しています!
ポータブル電源とは
一言で説明すると「持ち運びできる電源」です。自宅にあるAC電源の代わりとして利用でき、シガーソケット、USBなどに対応した差込口が複数あります。大容量蓄電池を搭載しているため自宅にある家電も稼働や充電することができます。ポータブル電源はキャンプの前日などに自宅で充電して持っていきます。キャンプだけではなく、非常時の電源としても利用できます。
ポータブル電源は大きさや容量、重さがそれぞれでことなり、目的にあったポータブル電源を購入する必要があります。安くても数万円、高いと十万円以上とどれも高額です。選び方に失敗すると後悔するため必ず目的を決めてから購入しましょう。
キャンプにポータブル電源は必要か
結論、絶対に必要なものではありません
あると便利なのは間違いありませんが絶対に必要とは言えません。いつどんなキャンプ場を利用するかで必要かどうかが変わります。
キャンプを楽しむ季節はいつか
キャンプを楽しむ季節が夏や冬ならポータブル電源があると便利です。ポータブル電源は暑さ寒さ対策で活躍するアイテム。春や秋では絶対に使用した方が良いタイミングはありません。
夏のポータブル電源利用
夏には暑すぎて夜が寝苦しいことがあります。扇風機を一晩中稼働させると涼しい環境で睡眠することができます。扇風機を使う一番のタイニングは睡眠時です。睡眠時以外にキャンプ飯を楽しんでいる時も涼しい環境が良いですよね。
経験上、以下の時間に使用する扇風機があると便利です
- テントの周りでまったりする時間
- キャンプ飯中
- キャンプ飯後睡眠までの時間
- 朝までの睡眠時間
キャンプ場にチェックインしてテントを設営後、遊び終わったタイミングから翌朝まで利用することになります。ポータブル扇風機ではそこまでの長時間は充電が持ちません。電源があると時間を気にすることなく快適に過ごせます。
扇風機以外に使用するとすれば充電式クーラーボックスです。そもそも充電式クーラーボックスを購入する予定がない場合は意識する必要ありません。通常のクーラーボックスでも保冷剤があれば翌日の朝まで食材を腐らすことがありません。昼まで持たせたい場合は保冷力が高い高額なクーラーボックスが必要ですが午前中までなら1万円を切るようなクーラーボックスでも大丈夫です。
我が家は5,000円くらいの安価なクーラーボックスで夏を乗り切っています
冬のポータブル電源利用
冬は睡眠が一番の課題。テントがあるとは言え、家の中ほど温かくありません。外にいるのと差ほど変わらないくらい寒くなります。暖房器具がないと寒くて寝られません。
冬も夏と似たタイミングでポータブル電源を利用します。キャンプ場で遊び終わってテントのリビングでキャンプ飯を食べる時間から翌朝にかけて利用します。夜は氷点下でなければ焚き火で暖を取れるためテントの寝室に入るタイミングから朝方まで利用するパターンもあります。
氷点下まで気温が下がると焚き火の炎をある身体前面は温かいのですが背中はムチャクチャ寒いです
真冬での焚き火で暖は取れないと思ってください
幼児は大人より早く寝ます。子供が寝る前にはテントの中を温めておきたいですよね。子供の方が早く寝る場合はキャンプ飯が終わったタイミングくらいから利用することになります。
サイトに電源があるか
キャンプ場の設備によってはポータブル電源が必要です。電源があるサイトではサイト料とは別に電源料を支払えば1500Wくらい利用することができます。キャンプ場や地域によって金額の差はありますが、無料や500円、1,000円など安価に利用できるキャンプ場もあります。
サイト内の電源を利用することが出来ればポータブル電源は不要になります。電源があるサイトは区画サイトになっていることが多く、サイト料が少し割高になります。金銭面も考えた上で選択するようにしましょう。
モバイルバッテリーではダメなのか
モバイルバッテリーでは容量が小さすぎて暖房器具には利用できません。
持ち運びの電源といえばモバイルバッテリーが一般的です。モバイルバッテリーは容量が小さいため携帯電話やタブレット、カメラを充電するのに適しています。
キャンプ中は子供との思い出に写真や動画を撮る機会が多くなります。焚き火中などまったり(チル)タイムではSNSを閲覧したりと携帯を触る時間が増えます。モバイルバッテリーがあると翌日の撤収までは充電の心配がありません。
もっしりがいつも持参するモバイルバッテリーは37Wです
夫婦の携帯を寝る前にフル充電してもまだ容量に余裕があります
モバイルバッテリーは携帯電話など小物類を充電するためのバッテリーです。
個人的にはポータブル電源よりモバイルバッテリーの方が必要だと感じています
携帯電話の充電はキャンプだけではなく旅行など年中必要なため1つ持っておくことをおすすめします。
使用しているモバイルバッテリーは3000円程で携帯電話なら最大4回ほど充電できます。色が6種類と抱負で、USBポートが2口だから夫婦が寝る前に同時に使用できます。自宅でも寝る前に充電するケースが多いはず。キャンプでも同じです。2口はマストで検討しましょう。
家族で使うポータブル電源の選び方とポイント
ポータブル電源ってサイズがバラバラだよね
サイズが大きいと容量が大きいのかなぁと思うけど、自分に合うポータブル電源の選び方が知りたいな
買って容量足りなかったり、無駄に高いの買ってそこまで容量いらないしってなっても嫌だしね
キャンプをこれから始める家族がポータブル電源を購入するのはリスクがあると思っています
ポイントを抑えて購入しないと後悔することになるんだ
どんな場面でどれだけの容量が必要なのかはその家族のスタイルによってバラバラ。もっと言うと人によってバラバラだからです。
これからキャンプを始める初心者が冬の寒さ対策をバッチリ行った上でキャンプに向うというのは考えにくい。冬の夜や朝方は寒くなるのは誰でも知っている。しかし実際にテントの中で寝たことがない人がどれだけの設備があれば万全なのか分からないですよね。
そこでポータブル電源の選び方やポイントについて解説していきます。一通り確認して自身だったらこれは必要だろうなぁと想像した上で容量を決めるようにしましょう。
もっしりが正月に初めて冬キャンプした時は電源サイトでコタツとヒーター、電気カーペットを持参して、結果ヒーターと電気カーペットを使用して快眠できました
これらを使用できる容量は必要という事ですね。
一番重要なのはバッテリーの容量
ポータブル電源の購入を検討する時に始めに確認しておかなければならないことがあります。どのくらいの電気を使えるのかを示す「Wh(ワットアワー)」の数字です。
Whとは1時間で消費される消費電力量のこと
少し分かりにくいと思うので、電気毛布を使う場合にどれくらいの電力量を何時間くらい使えるのか確認してみます。
今回の例ではポータブル電源の容量は800Whとします。
【電気毛布】
家族4人がそれぞれで60Wの電気毛布を計2枚利用する場合は120W必要になる
夜から朝にかけて7時間電源を付けたままにすると120W×7時間=840Wh
この場合ポータブル電源は800Whでは不足となり、1000Whなら利用できることになる。
840Wh必要=800Whのポータブル電源=×
840Wh必要=1000Whのポータブル電源=〇
キャンプで使用する暖房器具の電力消費量と使用時間から計算して、ポータブル電源の容量を決めます。
家族で電気毛布を2枚利用しただけで1000Wh近く必要になります。
購入前に何をどれだけ使用するのかを決めておきましょう!
電気毛布以外に使用例を挙げてみます。
- 家族4人分の床暖房で使用
- ヒーター1つを使用
- こたつを使用
- 上記全てを使い分けて使用
この他にも使い方はたくさんあるため例を挙げるとキリがありません。容量の組み合わせによっても変わります。
氷点下になるとバッテリーの減りが早くなります。バッテリー容量は使用目的よりも大きめを購入しておくことをおすすめします。「大きめ」では分からない場合は目安として必要な容量の1.5倍で検討しましょう。
1300Wのドライヤーが使用できるくらい大きな容量のポータブル電源は一見便利に思います。しかし、片手では持ち運べないくらい重かったり、ファンの音がうるさいことがあります。暖房器具によっては700Wを2個購入した方が良い場合もあります。
定格出力と瞬間最大出力
定格出力と瞬間最大出力の記載も確認しましょう。
定格出力
定格出力とは安定して出力できる電力量のこと。電化製品によっては定格出力が記載されている場合があります。この数字がポータブル電源の定格出力以下であれば使用できます。
瞬間最大出力
瞬間最大出力とは瞬間的に出せる最大電力量のこと。電化製品によっては電源を入れた時に瞬間的に電力量が上がる製品もある。ポータブル電源では最大出力という記載になっている場合があります。使用する電化製品の瞬間最大出力がポータブル電源の瞬間最大出力を越えないように注意しましょう。超えていた場合は電源が付きません。
値段
ポータブル電源はテントの次に高い買い物です。容量によっては家族用の大型2ルームテントより高額な場合があります。
200Wの小さい容量で一番安い商品が1万円程。2000Wとなると20万円を超える金額設定になっています。
考え方としては容量が大きいほど高額になります。メーカーごとに金額設定はバラバラですが、1つのメーカーだけで容量を比べてみると容量が大きい方が高額になることが分かります。
金額表で見ると以下のような感じになります。
容量 | 金額 |
400 | 5万円 |
700 | 8.5万円 |
1000 | 9万円 |
1500 | 14.5万円 |
2000 | 29万円 |
冬での利用で暖房器具を想定した場合200Wでは正直どうにもなりません。夏の持ち運びできる扇風機や携帯電話、タブレット、カメラなどの小物充電が主な用途かなと思います。
差込口(出力ポート)の種類と数
ポータブル電源の差込口はAC電源だけではありません。
多くの種類の差込口があり、一般的に使う差込口は網羅されている。各種差込口の個数はポータブル電源により異なる。充電機器や暖房器具はどの形状の差込口なのかを事前に確認しておきましょう。
AC電源は最低でも2口以上を選ぶことをおすすめします
携帯電話やゲーム機器、タブレット、PCなど全てAC電源でも充電が可能です。USBポートがいっぱいで使えなくでもAC電源で充電できます。いざという時に便利です。
便利機能
差別化を図るためにメーカー独自で便利な機能を搭載している場合があります。
- 急な停電時に役立つライト
- Bluetoothのスピーカー機能
- 防水機能
- 携帯電話とのペアリング機能
- ジャンプスターター
どれも嬉しい機能ばかりです。オプション機能ではありますが無いよりあった方が良い機能ですね。
この中で個人的に最も重要な機能は車のバッテリー上りを解消するジャンプスターターです。キャンプや旅先でバッテリーが上がってエンジンがかからなくなっても安心です♪
充電方法4種
ポータブル電源を使うためには本体を充電する必要があります。充電の方法はいくつかあります。
- 自宅のAC電源
- 車のシガーソケット
- 発電機
- ソーラーパネル
ポータブル電源の種類によっては高速充電できるタイプもあります。ポータブル電源を充電しながら差込口に差している機器を充電できるパススルー充電ができるタイプもあります。パススルー充電は充電しながら使用するため寿命を縮める原因に繫がるため推奨はできません。どうしてもという時に役に立ちます。
事前にどんな充電方法なのか確認しておきましょう。
バッテリー寿命
ポータブル電源はテントの次に高額な買い物です。容量によってはテントよりも高額になります。できるだけ長く使うためにバッテリーの寿命を確認しましょう。蓄電池の種類や普段の使用方法によって寿命が大きく異なります。
ポータブル電源によく利用されているのがリチウムイオン電池。一度充電してから使い切るまでのサイクルを500~1000回繰り返すことができます。
リン酸鉄リチウム電池は2000回以上とリチウムイオン電池の2倍以上。使用頻度が高い家族にはおすすめできますが当然高額になります。お財布の中身と使用頻度を考えた上で検討しましょう。
ポータブル電源の使用頻度が高い夏や冬に毎日のようにキャンプを楽しむ家族には適しているかもしれません。そんな夢のような生活をしている方は少ないと思いますが…
周波数(Hz/ヘルツ)
周波数とは1秒間に繰り返す電気の波の数
家電の周波数は2種類あります。
- 東日本・・・50Hz
- 西日本・・・60Hz
持っている家電製品の周波数とポータブル電源の周波数が合っていないと故障などトラブルの原因になります。周波数が適合するか必ず確認しましょう。周波数の記載が「50Hz/60Hz」(ヘルツフリー)となっていれば周波数を気にせず安心して利用できます。
出力波形
出力波形とは回路の出力端子に現れる波形のことで正弦波と修正正弦波、矩形波の3種類がある
大手メーカーのポータブル電源はほとんどが正弦波で高額になる傾向にあります。ほとんどの家電で使用できます。修正正弦波と矩形波は使用できない場合があります。念のため確認しておきましょう。
携帯電話など精密機器を充電するなら出力波形が滑らかな正弦波を選びましょう
正弦波は家庭用コンセントと同じ波形なので機器が故障するリスクがありません。
矩形波はコンピューターを搭載していないホットプレートや白熱電球などには使用できます。比較的安価に購入できますが、用途が限られるためおすすめはできません。
安心安全
ポータブル電源は電気用品安全法の対象外です。商品やサービスの品質、性能、安全性などを証明する認証マークはありません。
電化製品ですので火災に繫がる事故が起こらないとも限りません。信頼できる製品を購入したいものです。
電気用品安全法の対象外ではありますが、別に安全性を確認できるマークはありますので確認してみてください。
- PESマーク(特定電気用品ほど危険性が高くないと判断されたもの)
安心安全のためにもPESマークが付いたポータブル電源を選ぶようにしましょう。
マークがあるから安心、無いから危険とは言えませんが安心に繫がる保険と考えておけば良いでしょう
PESマーク以外にポータブル電源を開発しているメーカー独自でBMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載して事故を防ぐ商品もあります。
BMSとは過放電や過充電からバッテリーを保護するため回路や温度に対策を講じたもの
過充電から発生した熱が放出されずに高温になるといった事態を防ぎます。使用中に異常を検知してブザー音とLEDで知らせるタイプもあります。
デザイン
最近では便利さを追求したキャンプが人気でポータブル電源の需要が高まっています。キャンプに慣れている方のほとんどは持っていると言っても過言ではありません。
キャンプに慣れている方はテントを含め全体のレイアウトや色味を気にします。ポータブル電源も大事なギア(キャンプ道具)の1つ。デザインや色味をこだわっている人は多いのです。
冷静に考えれば快適さを求めて作られた商品です
デザインも大事かもしれませんが、何より目的にあった商品を選ぶようにしましょう
デザインを重視して容量を妥協した結果、使いたい容量が無かったとなると本末転倒です。
ファミリーキャンプに最適なポータブル電源の容量がすごい!
ここまではポータブル電源を使う場面や選び方について解説しました。選び方についてはポイントごとに紹介したため結局何を買えば良いかわからない人も多いと思います。
そこで、あなたの家族に適したポータブル電源の容量をポイントを抑えながら絞っていきたいと思います。
この記事はファミリーキャンプをイメージして執筆しているため大人2名、子供2名が利用する想定で容量を選んでいこうと思います
前述した通り、ポータブル電源は夏の暑さ対策と冬の寒さ対策で利用します。夏に利用する主な製品は扇風機とクーラーボックス。冬に利用する主な製品は電気毛布や電気カーペット、コタツ、ヒーター、ドライヤーなど明らかに容量が大きな製品ばかり。容量を多く使う冬の中でも快適に睡眠できる環境を整えることを想定して選んでいきたいと思います。
季節関係なく家族でキャンプを楽しみたいのであれば、家族層が一番キャンプに行かない冬をクリアする必要があります。寒い中わざわざ外で寝たくないという気持ちは私も分かります
電気カーペットを使用する場合
コットを使用せず直接テントで横になる場合は電気カーペットがあると便利です。冷気は地面から伝わってくるため床を温める必要があります。1畳が縦182cm×横幅91cmですので3畳だと縦182cm×横幅273cmになります。1人の幅が70cmとすると4人家族で280cm。2人が子供であることから3畳がベストサイズと言えます。
電気カーペットの使用電力は3畳を「強」で使用して800Whほど。
ヒーターを使用する場合
テント内を温めるにはヒーターを使うと仮定します。
電気ストーブやセラミックヒーターで「弱」が400Wh、「強」が800Wh程。
石油ファンヒーターは一酸化炭素中毒の危険性があるため初心者のころはおすすめしません。使用する場合は必ず一酸化炭素チェッカーを使用してください。合わせて定期的に換気も必要です。
電気毛布を使用する場合
電気毛布は上述した例を使用します。
家族4人がそれぞれで60Whの電気毛布を計2枚利用する場合は120Wh
ファミリーキャンプに最適な容量の結論
- 電気カーペット800Wh
- ヒーター弱400Wh、強800Wh
- 電気毛布120Wh
全て使用し、ヒーターを強で利用した場合、合計1720W必要になります。ここまで利用すると間違いなく快適です。
もっしりが夜中氷点下2℃の中でも快眠できた組み合わせを紹介します
冬の寒いのは耐えられない方ですので参考になると思います
- 電気カーペット800Whの半分使用で400Wh
- ヒーター強800Wh
計1200Whになります。私の場合はソロだったため電気カーペットを半分使用しました。家族の場合は全面になるため800Wh使用します。この組み合わせで家族利用なら1600Whは必要になります。ヒーターを弱にすると1200Wになります。
少なくても1200Wh、多くて1600Wh必要になります。
でもちょっと待って!
このWhって1時間で消費される消費電力量のことよね?
そうなんです!
よく気付いたね!
キャンプ初心者さんが言うように、ここに記載されている数字は全て1時間で使用する消費電力量。つまり今回の例では1時間で1200Whから1600Wh使用することになります。この数字を目安にして購入すると1時間しか使えない計算になります。
これを7時間使い続けるとなると8400Whから11200Whのポータブル電源が必要になるんです。
そんな容量のポータブル電源はほぼありません…
ここまで長々と解説してきましたが、これまで例にあげた暖房器具をポータブル電源で利用することは不可能です。睡眠中はずっと稼働させておきたいため、7時間は稼働させることを想定すると電気毛布のみが現実的です。
家族4人がそれぞれで60Wの電気毛布を計2枚利用する場合は120W必要になる
夜から朝にかけて7時間電源を付けたままにすると120W×7時間=840Wh
電気毛布だけなら840Whで大丈夫です。これに冬のパワーダウンの影響を考えて1.5倍の容量を購入するとすれば1260Whは必要になります。
氷点下の中で快眠するなら数万円もするシュラフやシュラフの二枚重ね、カーペット二重など服で言う重ね着をする必要があります。
シュラフで数万円の時点でハードルが高いですよね。
暖房器具に頼るのは現実的ではないということです。
【ファミリーキャンプ初心者】ポータブル電源購入の決め手(結論)
以下に該当するファミリーキャンパーはポータブル電源を購入しなくても良いと思っています。
夏と冬に電源を使いたければ電源サイトを利用すれば良いんです。
サイトを予約している時間内は電源を利用できるから暖房器具の合計Wh数だけ意識すれば大丈夫です。
電気カーペット800Whの半分使用で400Wh、ヒーター強で800Wh、合計1200Whだからサイトの電源が1200Wh以上あれば大丈夫という計算になります。キャンプ場の電源のほとんどが1000Whか1500Whです。暖房器具を利用する目的で電源を使用する場合は予約の時点でキャンプ場に消費電力量を確認しましょう。
逆に以下に該当するファミリーキャンパーはポータブル電源を購入しましょう。
ポータブル電源購入ロードマップ
ここまでは以下を紹介しました。
- ポータブル電源とは何か
- 絶対に必要なのか
- ファミリーキャンプで使うポータブル電源の選び方
夏や冬のファミリーキャンプで電源がないサイトを利用する場合はあると便利なポータブル電源。ここからはポータブル電源を購入する時にあると便利な選ぶ手順を紹介します。購入の際はこの一覧を見ながら検討してみてください。
人により絶対に抑えておきたいポイントは違いますが、最低でも容量はある程度決めておきましょう。あとは必要な容量が予算に合うかどうかです。容量と予算をクリアすればあとはそんなに悩むことは無いでしょう。
ポータブル電源は高額です。
失敗しないようあなたの家族に合ったポータブル電源を探してくださいね!
【ファミリーキャンプおすすめ】1300Wで20万円以下のポータブル電源6選
おすすめの前程条件はこれまで説明した通りです。
合計1260Whなので1300Wh以上の容量で20万円以下のポータブル電源を紹介します。
【Jackery】ポータブル電源1500PTB152(1500Wh)
1500Whで余裕の容量。冬のシャワー上がりに髪を乾かすドライヤーも利用できる。定格出力1800、瞬間最大出力3600W。ツインターボシステムを搭載し、ACアダプターを2つ繋げると最短4時間でフル充電可能な優れもの!
ポータブル電源の王道メーカーで、キャンパーは誰でも知っている超有名メーカーです。
【イチネンアクセス】旧イチネンMTM88200(1500Wh)
低価格でありながらリン酸鉄イオンバッテリーを採用。ACコンセントが6個もあり、自宅で使用している充電器や電化製品をそのまま持っていける。USBの差込口も3個ある。そして嬉しい機能がもう一つ。車のバッテリーが上がってしまった時に接続してエンジンを始動させるジャンプスターターも搭載されているんです。
キャンプではバッテリー上りが心配。キャンプ以外でも遠出をした時にバッテリーが上がってしまうとJAFなどを呼ばなければならず、手間と時間がかかり、遠出の時間ロスに繫がる。ジャンプスターターは嬉しい機能です。
【VTOMAN】ポータブル電源1500X(1500Wh)
低価格のポータブル電源。自宅のコンセントで4~5時間でフル充電できる。リン酸鉄リチウム電池を採用しているため安定性が高い。初心者でも電池残量が一目でわかる大型画面。車のバッテリー上りでも安心のジャンプスターターを搭載。冬でも安心して遠出ができます。便利なLEDライトも搭載しているからランタン代わりにもなる。
【EKO KING】ポータブルバッテリーLiFePo4(1500Wh)
リン酸鉄リチウム電池を搭載しており、一般的なポータブル電源の約6倍の寿命。2つあるACコンセントは自宅と同じ正弦波だから携帯電話など精密機器でも安心して充電できる。本体を充電しながら接続している機器も充電できるパススルー機能を搭載していて便利。
【BLUETTI】ポータブル電源ゆるキャン△特別版(1500Wh)
特にとがった機能を求めずオシャレで人と被らないポータブル電源を探している人におすすめ。あの人気キャンプアニメ「ゆるキャン△」で登場したポータブル電源です。
【HANT】ポータブル電源EB180(1800Wh)
特にとがった機能を求めずとにかく容量がクリアしていて安いポータブル電源を求めている家族にはおすすめ。
まとめ
ポータブル電源は絶対必要な道具ではないがあると便利。ネックなのは金額で10万円~20万円と高額。サイト内で紹介しているコスパが良い家族用テントより高額です。春や秋にキャンプを楽しむ家族は正直不要。夏は我が家のように充電式の扇風機を睡眠時のみで使用すればポータブル電源は不要。クーラーボックスを接続したい場合は必要です。冬は電源があるサイトを利用すればまったく必要ない。冬にキャンプを楽しむ家族はどんなキャンプ場を利用するのかを想定した上で購入を検討してほしい。
夏も冬もキャンプの課題は快適な睡眠です。快眠するために必要かどうか、また、クーラーボックスに使用するかを考えて快適なキャンプライフをお過ごしください。
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